とうとうNIKONからもミラーレスカメラを発売した。特に注目すべきことはオートフォーカスは「レンズ交換式デジタルカメラにおいて世界初となる撮像面位相差AFを搭載。」ということです。これにより、ミラーレスカメラと一眼レフの差がほとんどなくなりました。
いままでの一眼レフデジタルカメラはデジタル撮影素子でフィルムを置き換えるだけのもので、デジタルの特性を十分に発揮したものではない。例えば、なぜシャッターが必要なのか理解できないものもある。
いままでに、Olympus の Pen シリーズ、 Sony の NEX、 Panasonic の GF シリーズと Pentax Q など数多くのミラーレスデジカメを発売したが、オートフォーカスはすべてコントラスト検出方式で、一眼レフに比べ、フォーカス速度と精度に差がある。
NIKON 1 の出現でこの差がなくなり、デジタルの特徴をもっと発揮できるようになった。例えば、NIKON 1 の連写速度は 10コマ(30, 60コマ)/秒で、一眼レフの最高機種D3Sでも1〜9コマ/秒です。
さらに、一眼レフの場合、撮影面と位相差検出面は別々であるため、誤差は必ず生じる。撮像面位相差AF」の場合、この誤差はほぼないと言えるでしょう。一眼レフの市場を保護するためか、NIKON 1 の撮影素子面積は普及機種のDXフォーマット 23.1×15.4 mm の1/3ぐらい。それでも、CANON の S95 などの 1/1.7 より2.4倍ほど大きい。一般用途なら十分である。不満があるなら、少し待てば、フォーサーズ、APS-C と フルサイズ機種も出ると思う。そうなると、一眼レフデジカメのメリットがほとんどなくなる。しかし、ソニーのNEXから、Olympus の Pen mini や Nikon 1 など、最近のカメラは機能のみ重視し、デザインにあまり金をかかっていないようだ。そのオモチャのようなデザインと仕上げにどうしても持つ気にならない。ジョブズと同じ信念を持つ人はもっと増えたい。
Olympus の Pen E-P3 のようなデザインで、<b>撮像面位相差AF</b>を搭載したフォーサーズ、APS-C や フルサイズの撮影素子のミラーレスカメラなら、欲しい人は多いでしょう。
2012/11/16 ソニーからAPS-Cサイズ撮像素子、撮像面位相差検出方式(コントラスト検出方式併用)の NEX-5R, NEX-6 ミラーレス一眼を発売する。ブラウン管のテレビをある時点で一気に液晶テレビに変わると同じように、数年後、一眼レフデジカメは一気に撮像面位相差検出方式(コントラスト検出方式併用かもしれない)ミラーレスに変わると思う。